[MINOYAKI POTTERY] of [JAPAN TEA CLUB]

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美濃焼

岐阜県南部一帯の、かつての美濃国で焼成された陶磁器の総称である。
その歴史は平安時代(794年~1185年)に作られた須恵器から発展し、
鎌倉時代(1185年ごろ~1333年)には「黄瀬戸」の原型が焼かれ始める。
室町時代(1336年~1573年)瀬戸の陶工が戦火を逃れ美濃に入る
(瀬戸山離山と言われる)。

桃山時代(1568年~1603年)に「美濃桃山陶」が焼かれ一大産地となった。
その後、江戸時代の美濃地方の陶窯は、土岐、多治見、可児、瑞浪(みずなみ)
の各地に広がり、江戸後期の19世紀前半には時期の焼造も始まり、
美濃各地にそれぞれ特徴ある窯業が興隆した。

美濃焼の代表的なものとして瀬戸黒(せとぐろ)、黄瀬戸(きせと)、
志野焼(しのやき)、織部(おりべ)焼などがある。

中でも武将でもあり茶人でもあった古田織部(1543年-1615年)が
創意工夫を凝らした「織部好み」は有名である。
志野茶碗の「卯花墻」(うのはながき)は、日本製の焼き物では数少ない
国宝指定物件の一つである。

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